紅く散った花が
肌を撫ぜる時
こんなにも痛みを伴い
総てをさらい
流れ往く時代の中で
世界は何事もなかったかのように
あの日々を忘れさせる
それでも
この命ある限り
この忘れられぬ苦しみと共に生き逝く
嗚呼
終焉にふさわしきは血のように
紅
い花